Review
From Here to the Great Unknown: A Memoir
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リサ・マリー・プレスリーの音声録音を基に、娘で女優のライリー・キーオが構成と物語を手がけた公認回顧録『 From Here to the Great Unknown』を読むことは、ロックンロールの象徴であるエルヴィス・プレスリーの内面を垣間見ることができるだけでなく、筆者にとっては、まるで南部を再訪するような感覚を覚える。
リサ・マリー(2023年1月に死去)は、父親とグレースランドで暮らしていた頃から、ロサンゼルス、ハワイ、そしてイギリスにまで住んでいたが、彼女の物語には、たとえ父親がロックスターであっても、南部の子供だった頃を思い出させるような文章が満載だ。例えば、エルヴィスが彼女の寝室に入ってきて、ネズミだと思ったものを殺した時の話(ネズミはどこにでも入り込むことができるし、特に田舎にある豪邸には入り込む)。「ちくしょう!」と何度叫んだか分からないが、それは死んでいた。エルヴィスが木の下に座ってショットガンで殺したヘビも死んでいた。
エルヴィスの唯一の娘は、グレースランドが豪邸やミニ豪邸に比べていかに小さかったかを語る。祖父母、叔父叔母、その他多くの親戚が皆そこに住んでいたり、敷地内に家を所有していた時代だった。ライリーが語り始めると、家はモクレン、オーク、ピーカン、チェリーの木々に囲まれ、夜にはホタルが飛び交っていた。エルヴィスの死後、リサ・マリー、プリシラ、そして彼女の弟ベンは、観光客が下の階の残りの部分を見学している間、人目につかない上の階の部屋に滞在していた。エルヴィスのあらゆる食欲を満たすために常に厨房で働いていた料理人たちが、こうした休暇の時期によく戻ってきていた。
「母は、自分が子供の頃大好きだったものを何でも作らせていました。フライドチキンやナマズのフライ、ハッシュパピーとグリーンサラダ、バナナプディングなどです。」
2種類の異なる書体で並置され、リサとライリーそれぞれの視点から語られる物語の段落で区切られている。この本は感傷的でありながらも生々しく、辛い出来事を決して覆い隠さない。リサ・マリーは、救急隊員がエルヴィスに処置を施し、彼の傍らに座っていた時の経験を、彼女自身の言葉で説明している。同時に、エルヴィスは棺の中で静かに横たわり、ライリーは母親のトラウマについて語っているが、当時はそれをトラウマとは呼ばなかった。リサ・マリーの奔放な十代と若い頃の人生は詳細に描かれており、ジアゼパムからコカインまで薬物に手を出したこと、母親のルールやハリウッドでの生活に順応するのに苦労したこと、母親の恋人の一人から性的虐待を受けたとされることなども含まれている。本書には、彼女とプリシラがサイエントロジーに所属していた時期の詳細、マイケル・ジャクソンのためにライリーの父親であるダニー・キーオとの結婚生活を破綻させた経緯、リサ・マリーの薬物問題が最終的に深刻化した原因、歌手としての居場所を見つけようと奮闘しながらも、自身の不安感や父親の名声と才能に常に影を潜めていた時期、そしてエルビス・プレスリーにそっくりな息子ベンジャミンを自殺で亡くした後の、彼女の絶え間ない悲しみなどが綴られている。
しかし、何よりもこれは、有名人であり、超有名人の父親を持つ一人娘である母親が世界に知ってほしいと願っていたことを、娘が果たした約束なのだ。その結果、エルヴィス(とリサ・マリー)のファンにとって心温まる物語、20世紀半ばのメンフィスの思い出、そして人生の完結となる作品が生まれた。